Nice Tea People l 01 l 今日からはじめる台湾茶(ASABAN)
l Nice Tea People 01 l
今日からはじめる台湾茶 Part1
Arthur 荘子徳 l 台湾茶ブランドASABAN代表
日本にも暮らしたことがあり、現在は母国台湾にて台湾茶ブランドASABANを展開するArthurさん。日本人におすすめしたい台湾茶の楽しみ方について、おしえていただきました。
@copyright 荘子徳Facebook
ASABANについて教えてください?
ASABANは、お茶をとおして「日常に非日常」を届けるティーブランドです。お茶をただ売るだけではなく、お茶の飲み方や楽しみ方などの体験を届けることを大切にしています。
日本茶や日本での暮らしからも影響をうけ、ブランド名のASABANは、日本語の「朝晩」から発想したネーミングです。
いつの日か、日本の皆さんにもASABANのお茶が日々の生活の中にもたらす「今と向き合う時間」や「ロマン」を楽しんでいただきたいです。
ーー 素敵なブランドですね!お茶だけではなく、お茶の飲み方や楽しみ方などの体験を届けることを大切にしている点にとても共感しました。
日本の皆さんに、おすすめしたい台湾茶は?
たくさんあるので、一つに絞るのはむずかしいです。
ーー そうですよね。困らせてごめんなさい(笑)。
台湾茶の特徴を味わうことができて、日本でもまだまだ珍しい蜜香紅茶はどうでしょうか?
はちみつ香る、蜜香紅茶。
ーーNice Tea Meet Youでも百二歳というブランドの蜜香紅茶をお取扱いしていますので、名前は知っていましたが、実はまだまだよく分かっていないんです(汗)。教えていただけますか?
蜜香紅茶は、天然の「はちみつの香り」が特徴的なお茶で、ダージリンや東方美人ともまたことなる第3の紅茶といわれています。
このはちみつの香りができる過程がとても特徴的で、雲霞(ウンカ)という小さな昆虫がとても重要な役割をはたしています。
この雲霞ですが、本来は害虫とされているんです(笑)。雲霞がかじった葉っぱは、お茶の樹が自身を守る本能を刺激します。このときに、雲霞の天敵をひき寄せるために、お茶自ら特別な成分を分泌し、この分泌物が、加工後にハチミツの香りになります。
また、雲霞は通常、農薬の少ないお茶のみをかじるため、蜜香紅茶と銘うつお茶は、すなわち天然成分のみを用い人工肥料などの混じり気のない純粋でオーガニックな製品であることが多いです。
西洋の紅茶とはまた違う、ハチミツやフルーツそして梅の香りがもたらすやさしく深いあじわいをぜひ試してもらいたいです。
ーーこのやさしい香りと味わいの背景に、お茶と雲霞の戦いのドラマがあったなんて、ビックリしました!それは、西洋紅茶よりもあじわい深いわけですね(笑)。